北の光を辿る犬


|リフレイン|
ここから流れ落ちてくる高音はオレンジシャーベットの香り
まるまりたい
飛びだしたい
あぶみ骨が嬉しそうに咀嚼している
寄せては返す低音はアップルパイの一番いいところ
まとまりたい
ほどけたい
階段をかけあがり小さな窓をめいっぱいに開いて首を突き出す
眼下の森と空の青
真昼の月へと眩暈がのぼる
突き上げる風に煽られ髪を食む

はやくあの子が起きないだろうか
いいや起きなくてもいいのじゃないか